ゲームの中で完結してほしくない
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―(クリエイターとして)一番嬉しいのは、やっぱり感動して、新しい視点を得て、
自分の人生が少し変わるとか、ふるまいが少し変わるという風になったらといいなと、
小島さんもそう思っているはずなんですよね。ですよね?(水口氏)

小島「ゲーム作りの根源はそこにありますね。
『面白い』とか『時間を忘れる』というのは重要ですけど、やっぱりそこに自分が没入して、そこで考えて、
ゲームの中で完結してほしくないんですよね。
面白かったとか、ストレス発散とか、カタルシスとかはあると思うんですけど、
ゲームの中で体感して感じたことを自分の世界に持ってきて、それで得をしないと。
自分の見方が変わるとかっていう、そういうことをしたかった。
なぜかというと、そういう体験を映画とか小説で僕はもらったんで。
学校の先生、ろくな人はいなかったんですけど、本とか映画とかを見たらそういう体験ができました。
まあ9割はあまりよろしくない作品なんですけど、中にはそういうものもあったんです。

本当は世界中を旅して、インド旅行行ったりとか、
友達作ってとかすればいいんですが、なかなかできませんしね。
手っとりばやいのは、映画とか。ゲームはもっと深いところまでいけますし。
実際にはできないことがフィクションではできるんですよ。
自分とは違う性になったり、職業になったり、宇宙人になったり、過去の人になったりできるんで。
仮想であっても、やっぱり自分の人格には影響してくると思うんで。」