アメリカ最大のイスラム組織であるアメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)は、現在Highwire Gamesが開発中の
FPS『Six Days in Fallujah』について、マイクロソフト、ソニー、Valveなどの企業に対して作品の販売を行わ
ないように要請したことを発表しました。

CAIRは声明の中で、2004年に発生したイラク・ファルージャの戦闘をテーマにした本作を“アラブ殺人
シミュレーター”と呼び、「800人以上の市民の命が奪われ、後年に深刻な影響を残した暴力的行為を
称賛している」と非難。「ゲーム業界はイスラム教徒の人間性を否定するような行為をやめるべき」として
、イラク戦争を正当化するような作品が「反イスラムの人間の感情を強化する」としています。

『Six Days in Fallujah』は、かつてAtomic Games開発、パブリッシャー米コナミで制作を発表。さまざまな
批判を受けて2009年にコナミがパブリッシャーを降板したのち、Atomic Gamesが2010年に開発完了を
発表するもパブリッシャーが見つからない状況が続いていました。ところが2021年にVicturaがパブリッ
シャーとして、Highwire Games開発でプロジェクト復活を発表。再び議論の対象になっていました。