https://www.gizmodo.jp/2017/04/oshii-mamoru-interview.html


押井守:全然関係ない話なっちゃうけど、もっと言えば映画自体がゲームに水をあけられている。この2年間、ゲームばっかりやってきた結論として、これは映画ヤバイんじゃないって感じた。映画だと2時間で終わっちゃうけど、Fallout(核戦争後の地球を舞台にしたゲーム)は200時間やっても飽きない。終わらないし終わる必要もない。終わる必要がないってのは新しい形式だと思った。オープンフィールドの環境とキャラクターを用意すれば、あとは自分でストーリーを作れるからね。
映像体験としても全然いいですよ。時間が進むと光も変わってくるし、雨が降ったり風が吹いたりさ。僕ならロードショーに3回行くんだったらゲームを買う。もちろん優れたゲームだけの話になってくるけど、それが形になっちゃったことがショックだった。かつては一生懸命映画の真似してるなーってくらいに思ってたんだけどさ。今は眼中にないよね。2年近くゲームをやってきた結論として、こういう危機感を持たずに映画を作っていいのかっていう気がした。