なぜ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は「オープンワールドRPGとして評価できない」のか?
https://jp.ign.com/pokemon-scarlet-violet/64133/feature/rpg

宣伝では自由が強調されているが、実際に遊ぶとほとんど一本道に近いことがわかる。
「ポケモンS・V」はほかのオープンワールド作品と異なり、レベル変動性ではない。出てくるポケモンのレベルは固定されているのだ。
つまり、いきなり雪山に行けばレベルの高いポケモンが出てきて歯が立たないし、
最強のジムリーダーが待っているジムに行っても打つ手がないのである。結局、想定された順番通りに行くしかないのが現実だ。

「ポケモンS・V」は確かにオープンワールドではあるが、プレイヤーにフィールドを探索させるための導線が弱い。
各地にいろいろなポケモンがいるので探し回るのはいいものの、ほぼそれしか要素がない。
あとはさまざまな道具が落ちているだとか、ポケモントレーナーがいる程度で、探索しがいがないのである。

各種素材を拾ってクラフトするような形式であれば、プレイヤーは自然といろいろなものを集めようとする。
『Fallout 4』であればジャンク集めに夢中になるし、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』であれば料理の材料を拾っておいて損はない。
「ポケモンS・V」はふつうの道具が拾えるだけなので、道中にあるものを拾いはしても積極的に集める理由はないのだ。