極道の生き様を描く『龍が如く』シリーズから、2月22日に『龍が如く 維新! 極』が発売される予定。同作はスピンオフ作品をリメイクしたゲームなのだが、ファンからは「他にリメイクすべき作品がある」という不満が噴出している。

素直に喜べないリメイク

「龍が如く 維新! 極」は極道の話ではなく、時代劇がモチーフ。「龍が如く」でお馴染みのキャラクターが歴史上の人物に扮して、坂本龍馬と新選組をめぐる架空の歴史譚が展開される。

オリジナル版の「維新」が発売されたのは、2014年のこと。つまりは約9年越しのリメイクとなるため、喜んでいるファンも多いようだ。

しかし同じ時代劇モノのスピンオフとして、「維新」より前に発売された作品も。それが2008年の『龍が如く 見参!』だ。

こちらは宮本武蔵を主人公とした作品であり、かなりの人気作。先に発売された同作を差し置いて、「維新」がリメイクされることに、納得いかないファンも多いという。

SNS上では、《維新のリメイク出すより、先に見参の方をリメイクしてほしかったなあ》《維新よりも見参をリメイクしてほしかった》《見参のリメイク、ずっと待ってるんだよな》といった声が上がっている。

「見参」はコンプラ的にNG?

2022年9月18日に『ファミ通.com』に掲載された開発者インタビューでは、「維新」がリメイクされた理由について語られていた。

「龍が如くスタジオ」代表の横山昌義氏によると、今回のリメイクは海外展開を視野に入れているため、海外ファンからの要望も考慮し、「維新」が選ばれたそうだ。

ただ、「見参」についてもリメイクを希望する声は多かったとのこと。しかし横山氏いわく、ストーリーに問題があり、リメイクするなら大幅な修正が必要らしい。

一体何が問題なのか気になるところだが、プレイヤーたちが推測しているのは、コンプラ的な部分だ。

「見参」は華やかな祇園の街を舞台にしており、中でも“遊郭”の描写が目立つ。幼い少女が遊郭に売られる、きわどい描写もあった。

真偽は分からないものの、《舞台が遊郭でコンプラ的に厳しいのかな》《フェミニスト過激派が反発しそうな祇園「遊郭」の要素が維新より色濃いからなんだろうなぁ》といった考察が繰り広げられているようだ。

とはいえ、「維新」が国内外で人気を博せば、「見参」にもリメイクのチャンスが回ってくるかもしれない。今は最新作を応援するのが、ファンとしてベストな判断ではないだろうか。

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