「この合併を承認し、労働市場における力の再均衡という歴史を刻む一助となってほしい」


米国通信労働組合(CWA)の代表は欧州委員会に対し、マイクロソフトとActivision Blizzardの合併案を承認することで歴史を刻む助けとなるよう要請した。

この要請は、CWAの代表を務めるクリストファー・シェルトンが、欧州委員会の副委員長であるマルグレーテ・ヴェスタガーに宛てたメールで行ったものだ。GamesIndustryが報じたように、この2ページに及ぶ声明は、今週初め、反競争的行為への懸念から合併を調査している欧州委員会とマイクロソフトがブリュッセルで行った非公開の会合に合わせて発表された。

これまでCWAは、この合併によりActivision Blizzardの従業員と経営陣の間における力の不均衡をさらに悪化させ、結果として「賃金の引き下げや労働環境に対する交渉力の低下」につながる可能性があると懸念を示していた。

その後、マイクロソフトとCWAが協議を行った結果、合併が完了した場合に、Activision Blizzardの従業員が団体交渉を行う明確な道を開けるようにすることを目的とした労働中立性協定が締結された。

「この件で、欧州委員会は、大規模な取引がビデオゲーム労働市場に与える影響を深刻に受け止める機会を得ました」とシェルトンは述べている。

「欧州委員会やその他規制当局が示した、消費者に損害を与える可能性に対する強制実施可能な行動改善策への明確な道筋を前提として、この合併を承認し、労働市場における力の再均衡という歴史を刻む一助となってほしいのです」

CWAは2021年から、Activision Blizzardの従業員が労働条件や説明責任を改善す
https://jp.ign.com/xbox-series-x/66008/news/activision-blizzard