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16日、ロシアのミサイル攻撃を受けたキーウ(キエフ)の駐車場で、消火活動に当たるウクライナの消防隊員ら(ロイター時事)

 【ベルリン時事】ウクライナでは15日夜から16日未明にかけて、ロシア軍による多数のミサイル攻撃が確認された。現地メディアによると、ウクライナ空軍は極超音速ミサイル6発を撃墜したと説明。首都キーウ(キエフ)の当局者は「(ミサイル攻撃は)通常にはない激しさで、短時間で最大の数だった」と強調した。ウクライナのゼレンスキー大統領が15日までの欧州歴訪で新たな軍事支援を得たことに対し、ロシアは警戒感を強めているもようだ。

 ウクライナ空軍によれば、16日未明に6発の極超音速ミサイル「キンジャル」を含む計18発のミサイルが北と南、東の各方面から撃ち込まれたが、「全て破壊した」という。キーウにはドローンや巡航ミサイルなどが飛来。市内では撃墜されたミサイルの破片などで建物や車が損傷し、負傷者が出たとの情報もある。

 一方、東部の激戦地バフムトの攻防を巡り、ウクライナ東部軍の報道官は15日、一部地域で「過去2日間で350メートル~2キロ前進した」と説明した。ただ、シルスキー陸軍司令官は「部分的な成功にすぎない」との見方を示している。

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