2023年3月期の売上高が初の11兆円超えとなったソニーグループ(ソニーG)。けん引役となったのがゲーム事業だ。中でも家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売好調が全体を押し上げた。今後はPS5でヒットしたゲームのIP(知的財産)を映画など他メディアに横展開し、相乗効果を生む戦略を描く。だが思わぬ足かせとなるのが、ゲーム開発費の高騰だ。自ら「驚異的」と称するほど高いPS5本体のグラフィック性能を生かすソフトの開発には膨大な3Dデータの作成が不可欠で、コストがかつての100倍以上に膨らんでいる。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00112/051900146/