人気ゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」の開発情報をめぐりインサイダー取引を行った罪に問われている有名ゲームクリエイターに対し、東京地裁は懲役2年6か月と執行猶予4年、罰金200万円、そして追徴金1億7000万円余りを言い渡しました。

ゲームクリエイターの中裕司被告(57)は2020年以降、当時勤務していたゲーム大手スクウェア・エニックスによる「ドラゴンクエストタクト」や「ファイナルファンタジー」シリーズの開発をめぐり公表前の情報をもとに提携先の会社の株を買い付けた金融商品取引法違反の罪に問われています。

これまでの裁判で、起訴内容を認めていた中被告。検察側は、先月の論告求刑公判で、中被告について、「一般の投資家より格段に有利な立場で不正な利益を得て、市場の公正性を損なった」と述べ、懲役2年6か月、罰金250万円、追徴金1億7000万円あまりを求刑していました。

一方、弁護側は「積極的にインサイダー情報を閲覧したわけではない」として、執行猶予付きの判決と罰金と追徴金の減額を求めていました。中被告は大ヒットアクションゲーム「ソニック」シリーズを開発した「生みの親」として知られています。

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