価格は? チップは? 互換性は?

Nintendo(任天堂)の家庭用ゲーム機Switchが私たちのもとに登場して、あっという間に7年が経ちました。

今年の5月にリリースされた『ゼルダの伝説 ディアーズ・オブ・キングダム』の盛り上がりを見れば、その勢いは2017年に発売されたデバイスであることを忘れさせてしまいます(ちなみにこの年発売されたデバイスはiPhone 8)。

◇次世代機が出る…らしい

ニュースメディアのVGCが、Nintendoは2024年後半に新しい次世代コンソール機の発売を検討していると報じました。

Switchの後継機は現行のSwitchの一部を引き継ぎ、物理ソフトカートリッジの使用、外出先でもプレイできるポータブルモードといった機能が含まれているとのこと。

次世代コンソール機は、Switchの備えている容量(通常版は32GB、有機ELモデルは64GB)をはるかに上回る可能性が示唆されています。

◇コストを意識した仕様に

次世代コンソール機は、現在主流になりつつあるOLED(有機EL)ディスプレイを避け、コスト削減を主軸に液晶ディスプレイ(LCD)を採用する方針のようです。

Switchを延命したいと思われるNintendoですが、今回の発売時期やスペックに関しては、部品サプライヤーによって示唆されています。

Switchの売上台数は、2023年3月までに1億2500万台に達した後、大幅に減速したという報告があるにもかかわらず、Nintendoからは今年の新しいハードについてまだ発表がありません。
その対策をSwitchの延命で打開すると見られています。

Nintendoは10月に発売が予定されている『スーパーマリオ ワンダー』でクリスマス〜年末商戦を勝ち抜く算段ではないでしょうか? 米ギズモードはNintendoにコメントを求めましたが、回答はありませんでした。

◇「買いたいけど買えない」を回避するために

しかし、一方でSwitchの延命によって、次世代コンソール機の発売時期を後ろ倒しにすることで、過大な需要による品薄状態を回避する狙いもありそうです。
SONY(ソニー)がPlayStation 5を発売した後、ユーザーの多くが欲しくても手に入らない問題に悩まされた経験を糧に、量産体制を確立することで大量の在庫を準備しているとも考えられます。

◇これまでの発売タイミングとの一致

加えて2024年後半に次世代コンソール機をリリースするというのは、Nintendoの過去の傾向と一致しています。同社はPlayStation 4とMicrosoft Xbox Oneが寿命を迎える途中でSwitchを発売し、大成功を収めました。

任天堂はこれまで64からゲームキューブ、Wii、Wii Uと長い歴史の中で、コンソール機で多くの移行を経験してきました。移行によってより長時間のバッテリーとハイクオリティな映像が享受できるのだとしたら、そこに反対する人はいないはずです。

同社代表取締役社長の古川俊太郎氏は、投資家向けの電話会議で、Switchの顧客から次のコンソール機へ「スムーズな移行」を図りたいと自ら述べています。

◇気になる互換性


多くのSwitch所有者にとって、関心の中心は互換性ではないでしょうか。

2017年に発売された端末であることを差し引いても、あらゆる基準でSwitchは既に時代遅れのコンソール機であることは事実です。

昨年、アナリストのDavid Gibson氏が、次世代コンソール機の互換性についてツイートしました。

日本に拠点を置く会社と対話し、(Switchの)次のコンソール機が下位互換性を持つ可能性がある

Nintendoは1億人以上のユーザーを次のコンソール機に移行させたいと考えていることから、Switchでのプレイ環境を次世代コンソール機で引き継ぐことができれば、購入の後押しになります。

https://www.gizmodo.jp/2023/08/nexr-switch-will-be-released-late-next-year.html