人気漫画などの海賊版を無料で読めるサイトに、利用者を誘導する「リーチサイト」について、
大阪、神奈川など9府県警の合同捜査本部は31日にも、20歳代の運営者の男ら数人を
容疑で逮捕する方針を固めた。

捜査関係者への取材でわかった。男らのリーチサイトは、200以上あるという国内向け同サイト
の中で最大規模。運営者の逮捕は初めてで、捜査本部は実態解明を進める。

捜査関係者によると、同法違反の疑いがあるのは、運営者の男と、海賊版をインターネットに
投稿した人物ら。投稿者は著作権者に無断で、ネット上に漫画のコピーを公開し、運営者の
男らは共犯として関与した疑いが持たれている。

ネットには、漫画などの海賊版を無料公開しているサイトがあり、リーチサイトは、そこへつながる
リンク(ネット上の住所)を掲載している。検索では見つけにくい海賊版を探すことができるうえ、
利用者は、望みの海賊版があるリンクをクリックするだけで公開先に接続し、入手できる。
リンクは投稿者からの情報をもとに集めたとみられる。