0001名無しさん必死だな2021/03/15(月) 13:18:43.79ID:9aUEdELF0
――吉田さんにとっては趣味だったオンラインゲームが仕事になったわけですが、『FFXIV』ならではの魅力や価値観はどこにあると思われていますか?
吉田氏:
MMORPGは人さえいれば、基本的なインパクトはどのゲームでも同じだと思うんです。そこから先は、価値観をどこに置くかで変わってくる。
『FFXIV』の代表的な置きどころのひとつはバトルで、難度の高いコンテンツを、パーティーみんなで頑張って挑み、最後のハードルを越えた時に「よっしゃあああああ!!!」と、声が出るあの感覚。当時の日本において、レイドみたいな概念のゲームはあまりなく、バトルはあえてそういうバランスで作られています。その価値観に慣れない人は、それを「ギスギス」だと言いますが、真剣になれるから生まれるシチュエーションでもあると思っています。
それともう一つが生活系のコンテンツ。遊具がたくさん置いてある公園を目指している感じでしょうか。沢山のものを置いて、遊びを作ってもらうこともできる。『FFXIV』はこの2軸が大きいかな、と思います。
マイディー氏:
『FFXIV』は一人のミスが全員のミスになり、それが原因でギスギスしてしまう――よく“大縄跳び”と言われていますが、僕は大縄跳び好きなんですよ。これは父も言っていたんですが、誰かがミスするから面白い。
ミスすることでその人は負い目を感じるかもしれませんが、みんな励ましたりフォローするじゃないですか。もちろん「なんでそんなんもできへんねん」と強くいう人もいるかもしれませんが、言っていること自体は間違ってなかったり(笑)。それで、100回飛ばなあかん時に90回ぐらいから声が出て、「91! 92!!」って声が大きくなっていきますよね。あれは誰かに指示されたわけではなく、自然とそうなるもんです。そして最終的に努力が花開く瞬間がある。その達成感をドラマ込みで楽しめるのが大縄跳びなんです。
もし大縄跳びというのが悪ならば、小学校でやらせないですよね。そこから得られるものがあるはずなんです。しかもそれは、機械が用意したものではなく、メンバーによって変わる。時にはバッドエンドかもしれませんが、そこには人と人との触れ合いがあります。この人はこういう考えなんだと学べることがあります。そういう面白さがあるんです。
もちろん、それは僕がそれなりの歳でいろいろなことを経験しているからそう思えるだけで、そうじゃない方がいらっしゃることも理解しています。ただ、これはもうオンラインゲームがどうこうじゃなくて、社会ってそういうもんじゃないですか。
吉田氏:
そうですね、あとはゲームなので、スルーしたっていいんです。全員が大縄跳びにチャレンジしなくても良い、ゲームなんだから楽しめる範囲で楽しめばいい。最近は随分と落ち着いてきたなと思いますが、新生して2年くらいは、「全部のコンテンツを消化しないと気が済まない!」という方が多かったですし、しかも「早くクリアすることに価値がある!」という意識も強かったように感じます。レイド経験が初めてに近かった日本の方に多い傾向でした。そして「ギスギスした!」と……。
高難易度のエンドコンテンツは、学校の部活でいったらインターハイを目指すようなものです。「インターハイ行きましょう!」「頑張りましょう!」という空気感の中で、たくさん練習して、対戦相手のこともたくさん研究して……。だから僕たちも、クリアした時の達成感が大きくなるように、難度を高く設定しています。
真剣にやればやるほど熱くなってしまう。でもそれだけ熱くなれるものを提供できているということなので、これから先、新しいオンラインゲームが生まれていくときに、『FFXIV』の価値観を知っている開発者の方が、「じゃあギスギスを生まずにあの興奮を生むにはどうすればいいか」と悩んでくれればいいなと思っています。
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/ffxiv_daddyoflight/2
吉田氏:
MMORPGは人さえいれば、基本的なインパクトはどのゲームでも同じだと思うんです。そこから先は、価値観をどこに置くかで変わってくる。
『FFXIV』の代表的な置きどころのひとつはバトルで、難度の高いコンテンツを、パーティーみんなで頑張って挑み、最後のハードルを越えた時に「よっしゃあああああ!!!」と、声が出るあの感覚。当時の日本において、レイドみたいな概念のゲームはあまりなく、バトルはあえてそういうバランスで作られています。その価値観に慣れない人は、それを「ギスギス」だと言いますが、真剣になれるから生まれるシチュエーションでもあると思っています。
それともう一つが生活系のコンテンツ。遊具がたくさん置いてある公園を目指している感じでしょうか。沢山のものを置いて、遊びを作ってもらうこともできる。『FFXIV』はこの2軸が大きいかな、と思います。
マイディー氏:
『FFXIV』は一人のミスが全員のミスになり、それが原因でギスギスしてしまう――よく“大縄跳び”と言われていますが、僕は大縄跳び好きなんですよ。これは父も言っていたんですが、誰かがミスするから面白い。
ミスすることでその人は負い目を感じるかもしれませんが、みんな励ましたりフォローするじゃないですか。もちろん「なんでそんなんもできへんねん」と強くいう人もいるかもしれませんが、言っていること自体は間違ってなかったり(笑)。それで、100回飛ばなあかん時に90回ぐらいから声が出て、「91! 92!!」って声が大きくなっていきますよね。あれは誰かに指示されたわけではなく、自然とそうなるもんです。そして最終的に努力が花開く瞬間がある。その達成感をドラマ込みで楽しめるのが大縄跳びなんです。
もし大縄跳びというのが悪ならば、小学校でやらせないですよね。そこから得られるものがあるはずなんです。しかもそれは、機械が用意したものではなく、メンバーによって変わる。時にはバッドエンドかもしれませんが、そこには人と人との触れ合いがあります。この人はこういう考えなんだと学べることがあります。そういう面白さがあるんです。
もちろん、それは僕がそれなりの歳でいろいろなことを経験しているからそう思えるだけで、そうじゃない方がいらっしゃることも理解しています。ただ、これはもうオンラインゲームがどうこうじゃなくて、社会ってそういうもんじゃないですか。
吉田氏:
そうですね、あとはゲームなので、スルーしたっていいんです。全員が大縄跳びにチャレンジしなくても良い、ゲームなんだから楽しめる範囲で楽しめばいい。最近は随分と落ち着いてきたなと思いますが、新生して2年くらいは、「全部のコンテンツを消化しないと気が済まない!」という方が多かったですし、しかも「早くクリアすることに価値がある!」という意識も強かったように感じます。レイド経験が初めてに近かった日本の方に多い傾向でした。そして「ギスギスした!」と……。
高難易度のエンドコンテンツは、学校の部活でいったらインターハイを目指すようなものです。「インターハイ行きましょう!」「頑張りましょう!」という空気感の中で、たくさん練習して、対戦相手のこともたくさん研究して……。だから僕たちも、クリアした時の達成感が大きくなるように、難度を高く設定しています。
真剣にやればやるほど熱くなってしまう。でもそれだけ熱くなれるものを提供できているということなので、これから先、新しいオンラインゲームが生まれていくときに、『FFXIV』の価値観を知っている開発者の方が、「じゃあギスギスを生まずにあの興奮を生むにはどうすればいいか」と悩んでくれればいいなと思っています。
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/ffxiv_daddyoflight/2