>>480
満員電車通勤が日常である日本は欧米や米国よりも渡航者の入国禁止が遅く、
またマスク需要の急増に伴って入国禁止するまでの期間、国民の相当数がマスクをつけられずに過ごしていますから
防疫のモデルケースとして他国と比べるのは解離が大きすぎます。

もし日本を防疫モデルの引き合いに出すのなら「中国人観光客を長らく受け入れマスクをせず満員電車に毎日ゆられていても重症患者・死亡者が諸外国に比べて異常なほど少ない」という稀有なモデルとして引用すべきでしょう。

MITの出した統計では国の防疫対策の過剰さに伴って新型コロナによる重症患者・死亡者が比例して増えているという研究が発表されています。
ただし、この論文では防疫対策が誤っていて重症化が進んだのか、或いはそれ以外の要因であるのかは結論されていません。

京都大学の研究ではコロナウィルスは11月頃の時点で日本に侵入しており、11月のコロナ(Sコロナウィルス)と12月末から翌年1月までのコロナ(Kコロナウィルス)という別の弱毒性コロナウィルスが二度にわたって広まったとされています。

これにより1月半ばから強毒性の武漢コロナウィルスが日本に広まった時に二度の弱毒性コロナによって高められていた免疫抗体により症状が抑えられたと結論しています。

また、この二つの弱毒性コロナウィルスは片方だけしか感染できていなかった場合、免疫抗体が十分でなく
後に武漢コロナウィルスに感染したとき急激な重篤症状が現れ二日前後の短期間で死亡することも報告されています。
(中国武漢でのコロナによる突然死の症例はこれに起因するのではないかと考えられる)

個人的な考えとして、4月末まで外国人観光客の締め出しをしなかったこと自体は
安部総理の外国人観光による景気回復を見込んでの政策だったのだろうと思います。
そのことで国の防疫という観点からすれば遅きに失した感が否めませんでしたが
結果としてこの「対応の遅さ」が日本のコロナ禍を小さく押さえ込んだことも数字として現れています。

これらのことから自分が思うことは「ウィルスは人類が何万年も付き合ってきた、迷惑だが離れようのない隣人であり、過剰に忌避しても手痛いしっぺ返しを食らうだけ」ということです。
適度にウィルスを受け、その耐性を得ながら付かず離れず付き合うしかないのでしょう。

これから寒い時期になれば間違いなくコロナウィルスは再燃します。
それはコロナが恐ろしい未知の新型ウィルスだからではなく、今までにも何度も、それこそ毎年やってくる旧知の天災だからです。
慎重に対策ししかし過剰に恐れることなく毎年同様に行動することが重要です。
外から帰ったら手をよく洗い、うがいし、お風呂に入って体を清潔に保ち、よく食べよく眠りよく動きましょう。

ちなみに毎年流行する風邪も「変化した未知の新型ウィルス」だからかかるんですよ。