ビタミンDが不足すると新型コロナウイルス感染症が重症になる
https://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa240.pdf

フィリピンからの報告だと、ビタミンD濃度が 30ng/ml 以上では
ほとんど軽症で経過しているのに対して、30ng/ml 未満になると
かなり重症化している。

ビタミンD濃度が高くなるほど、PCR 陽性率は低下する傾向が見られた。

血中濃度が55ng/ml 以上と最も高い群では、欠乏群とされる20ng/ml 未満の群と比較して、
PCR 陽性率がほぼ半分に低下していることがわかった。

ビタミンDは重症度だけでなく、かかりやすさにも関係しているよう。

重症化抑制の機序は、
感染によって生じる ACE2 活性の低下、ACE 活性の上昇、
アンジオテンシンU産生量の増加といった作用を抑えることで、
肺血管攣縮を抑制し重症化リスクを低下させると考えられている。

ある研究では、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、
紫外線の弱い冬の12時の正午では、那覇で 8 分、つくばでは 22 分の日光浴で
必要量の VD を生成することができ、緯度の高い札幌では、
つくばの3倍以上の76分間日光浴をしないと必要量の VD を生成しない。

食べ物で摂取するより日光浴でビタミンDを合成するほうがハードルが低い。