日本における4種のcHCoVの流行状況を知ることは近縁のSARS-CoV-2の今後の流行の
動向を予想する上で有用な知見となる可能性がある。
しかし、cHCoVを原因とする風邪様症例は感染症発生動向調査の対象ではなく、
日本における流行状況を体系的に示す情報はない。
一方、病原微生物検出情報には、地方衛生研究所(地衛研)等で
検出されたcHCoVが任意ではあるが報告され、蓄積されている。
本稿では病原微生物検出情報に報告されたウイルスの情報から、
日本におけるHCoVの季節性について考察した。
2015〜2019年の5年間に、7カ所の地衛研から病原微生物検出情報に
報告された702のcHCoVを対象とした(2020年5月22日現在)(図1)。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/9715-485p03.html
https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/2020/7/485p03f01.gif
図1


この文章が示す通りで日本ではコロナウイルスの観測はろくにやっていない
5年間で702件の報告数。そういう現状である。
日本でSARS-Cov2の感染が報告される昨春以前から武漢で騒ぎがあってから
個人的に従来型コロナウイルスの情報を漁っていた。
そこで日本のコロナウイルスの知見の乏しさに驚愕した。
その割に風邪の何割はコロナウイルスとか平気でのたまう国民性。
日本では猫コロナウイルスの研究の方が盛んであった。
よって猫コロナウイルスの情報も漁った。

子供が罹患しやすいのは従来型コロナウイルスの特徴で
日本ではろくに観測されていないのであるが(5年間で702件の報告)
ごくごく一部の医療機関で子供だけ観測しているのが現状である。
そういう現状で日本で従来型コロナウイルスとの交差免疫反応で
日本がコロナウイルスに強いとか言っちゃう人がいるってことも
驚かされる。
心の平穏を乱されない程度の軽いびっくりだけど。

感染研が山形衛生研のデータをパクってコロナは冬季に流行する季節性があるなんていう
レポートを出したこともこれまたビックリで
季節性は乏しいだろうという結論に個人的には見えたんだが
季節性の結論はどうなのか?
季節に依らず神出鬼没で他国からの流入でいつでも観測されるウイルス種ではないか。
インフルエンザのような感染爆発力はないが粘っこい。
隙間をぬって入りこむような。