ビジネス特集 太陽光パネル“大廃棄時代”がやってくる
脱炭素社会への動き | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220114/k10013430051000.html

再生可能エネルギーの代表的な存在、太陽光発電。
ただ、太陽光発電に使われるパネルには寿命があるって知っていますか?その寿命は20年から30年。
迫り来る、太陽光パネルの“大廃棄時代”にどう対応すればいいのでしょうか。


●産廃工場に大量のパネルが…
「10年くらい前のパネルは発電効率が悪いんです。
日本は発電設備を置ける場所が限られているので、発電効率を上げようとすると、新しいパネルに換えたほうがいいということになるんですよね。
今後、パネルの大量の入れ替えがどんどん出てくるのではないでしょうか」


日本で太陽光発電が急速に広がったのは、10年前の2012年に導入された、国の「固定価格買取制度」がきっかけでした。

この制度では、太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が高値で買い取ってくれたため事業者の参入が急拡大。

日本の太陽光発電の累計の導入量はおよそ6000万キロワットと、この10年で20倍以上に増えています。

しかし、屋外で風雨にさらされる太陽光パネルには寿命があります。

耐用年数は20年から30年ほど。

このため2030年代半ば以降、寿命を迎えるパネルが大量に出ると予想されているのです。

環境省は、2040年ごろには現在のおよそ200倍にあたる年間80万トンもの使用済み太陽光パネルが排出されると試算しています。