ポルトガの吟遊詩人については、もう普通の人間ではありえないと考えるしかないだろうな。
バラモスが、すぐ近くにいるカルロスとサブリナに呪いをかけたので、吟遊詩人はバラモスに人質を取られ、
「魔物の目」を与えられて変身効果を無効にして見られる状態にされ、
呪いをかけられたカルロスとサブリナの、動向をことこまかにバラモスに報告させられていたのだろう。「カルロスとサブリナの双方が死んだら人質を開放してやる」と言われて。
だがネクロゴンドの地下牢の人間は全員死んでいる。いかにバラモスが冷酷非道で、満ち足りたカップルに嫉妬する醜いカバかということがここからよくわかる。
バラモスが滅びたあとも、勇者たちには人質の件は秘密にしている。街の人に広まると自分が危険だからだ。