「ぐえっ!」
「鳳さん…大丈夫?」
「えへへ、転んじゃった。大丈夫です!」
「あ、血が出て…」
「これくらいへーきです!だから…」
「ダメ…かも…」
「ほえ?センパイ…?」
「私、血を見るとどうしても我慢できない時があって…。ああ、どうして…最近は上手く抑えられてたのに…!」
「朝比奈センパイ…っ!痛いです……手、離して…っ」
「ごめんなさい、つい力が…。でも、なるべく痛くしないから。許して、鳳さん…」
「センパイ。もしかして、あたしの…血が欲しいんですか?」
「…うん。ごめんね。本当にごめんね…」
「もう謝らないでくださいっ!いいですよ、センパイ。あたし、もう怖がったりしませんから!」
「ありがとう。鳳さん、優しいんだね。服の下なら傷が目立たないと思うから…」
「は、はいっ!…これで、いいですか?」
「鳳さん、体…震えてる」
「あの、これは…寒くて…」
「やっぱり、やめた方が…」
「だめです!こんな状態のセンパイほっとけません!だって様子がヘンだし、ヨダレも出てるし、他の人に噛みつきそうだから…」
「恥ずかしいとこ見られちゃった。じゃあ、痛いけど…我慢してね」

「鳳さん…?鳳さん!目を開けて…!そんな…私…また…」
「セン…パイ…」
「よかった…!鳳さん…」
「吸いすぎ…です…っ」