「あれ、司さん? こんな夜中に散歩ですか?」
「おお、志歩に雫ではないか。実は冬弥が親ともめてしまって、今日はオレの部屋に泊まらせることにしたのだが。この機会に咲希とゆっくり過ごしてもらおうと思ってな。邪魔にならないようにこうやって夜通し歩いている、と言うわけだ」
「そうなの? それなら私の部屋に泊まっていくのはどうかしら」
「お姉ちゃんっ!?」
「いや、泊めてもらえるのはありがたいのだが……」
「ふふっ、私はしぃちゃんの部屋に行くから大丈夫よ」
「……(チラッ)。うむ、すまないな。では邪魔させてもらうとしよう」
「……(チラッ)。はぁ、仕方ないか。今回だけだよ、お姉ちゃん」
「うん! 一緒に寝ましょうね! しぃちゃん」