「ん、朝比奈?」
「……?」
「おお、朝比奈ではないか。こんなところで会うとは奇遇だな!」
「あ、どうも……」
「ここに来ているということは参考書探しか?」
「はい。……と言っても、買うものはもう大体決まってるんですけど」
「そうだったのか。迷惑でなければなんだが、英語関連の参考書でおすすめがあれば教えてもらえないだろうか」
「お力になれるかわかりませんが、いいですよ」
「おぉ! それは助かる!!」
「ええと、まず……どのくらいのレベルの物を探してるのか教えてもらえますか?」
「それはつまり、オレの英語力を知りたい、ということか?」
「履修状況とかを……」
「いいだろう! アイアム、ツカサ・テンマ!! ビカーム、スーパースター! インザフューチャー! メイキング、ワンダフルショー! ウィズ、ショーフレンズ! デイバイデイ!!」
「…………」
「(朝比奈が固まってしまったな……。オレの英語力が伝わらなかったか?)」
「あの、それでしたら……」
「(ああ、考え中だったのか)」
「これなんかはどうでしょうか」
「……それは、中学生向けじゃないか?」
「ですから、参考になるかと」