Switchで迎えたPS陣営との一大決戦
性能はPS3にも劣るWiiUに劣る惨敗であった
店に響く店員のため息、どこからか聞こえる「任天堂はもう終わりだな」の声
無言で帰宅し始める店員の中、岩田は棺桶でひとり泣いていた
Wiiで手にした栄冠、喜び、感動、そして信頼のできる家畜・・・
それを今の任天堂で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」岩田は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったのだろうか、岩田ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れてしまったようだ、冷たい棺の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ。帰ってアミーボを押し売りしなくちゃな」岩田は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、岩田はふと気づいた

「あれ・・・?店に誰かいる・・・?」
店に飛び込んだ岩田が目にしたのは、所狭しと行列を成す客たちだった
どういうことか分からずに呆然とする岩田の背中に、聞き覚えのある音が聞こえたきた
「レジの音がなり続けている」 音の方に振り返った岩田は目を疑った
「PS4いらねえ」 「Switchをくれ!」
「任天堂万歳!!」 「アミーボもくれ!」
岩田は半分パニックになりながらもSwitchのソフトを見た

1番:MGS 2番:バイオハザード 3番:マイクラ 4番:MH5 5番:GTA 6番:Skyrim 7番:妖怪ウォッチ 8番:洋ゲー 9番:AAAタイトル
暫時、唖然としていた岩田だったが、全てを理解したとき、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
店から注文を受け取り、Switchを指揮する岩田。その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、棺で冷たくなっている岩田が発見され、任天堂と豚は病院内で静かに息を引き取った