0001名無しさん必死だな@無断転載は禁止
2017/05/30(火) 07:33:25.47ID:t/MZSOLS0■プレイステーション参入はスクウェアにとって賭けでもあった……
プレイステーションへの参入はやはり不安があったんですか。
坂口 スクウェアが勢力図を引っくり返したみたいに言われますけど、
そんなことはなかった。当時は不安だらけでした。
これで会社としてはダメになってしまうんじゃないかって。
ただ、もうロムカセットでは作れなかったんです。(データが)入り切らない。
CGを取り込みつつ、自分たちでやれることが見えてきていて、
とにかくそれを実現させたかった。
クリエイターとしては作りたいものにいくしかなかったんです。
戻れないですよね。ただ、『VII』、『VIII』くらいのタイミングで
作り方が変わったこともあって組織が肥大化していきましたよね。
どう思われていましたか?
坂口 このまえ、当時のアートディレクターのひとりだった直良(有祐)(注16)
と飲む機会があって、そのときにも話がでたんですけど、
『VII』は当初「背景画は手描きの2Dでやりましょう」みたいな意見もあったんです。
でも、僕はそこもCGでやるべきだと思っていたんで、
「頼む。今回はこっちでやらせてくれ。今まで見たこともない絵になるはずなんだ!」
みたいな話をしたらしいんですよね。 何かそういう「今までにないものを実現させる」
というような目標があれば、組織が肥大化してもまとまるんだと感じました。
そういう意味では大変じゃなかったですね。
注16)アートディレクターとして『ファイナルファンタジー』シリーズなどの開発に参加。
2016年にスクウェア・エニックスを退社してフリーに。
なるほど、新しいものを作ろうと。
坂口 はい。それで、本当にちょっとずつ出来上がってくると、
「確かにこれはなかったね」って自分たちで思えてくるじゃないですか。
そうやって自分たちでドキドキできれば自然とチームの意気が上がっていきますよね。
SCE(現SIE)さんからのバックアップもかなり強いものがあったんですよね。
坂口 技術的なバックアップはもちろんですが、
広告面でのバックアップもありがたかったですね。
最初の「開発始動!」みたいなテレビコマーシャルがあったじゃないですか。
当時、ああいうテレビコマーシャルは滅多になかったですからね。