http://jp.gamesindustry.biz/article/1712/17122701/

そもそもゲーム機はソフトでは売れてないのである。
これは,エース経済研究所だけが主張しているのでは無く,任天堂もそのように回答しているのである。
 理由は主に二つある。
一つは,“形”仮説でも述べたように,任天堂は非常に強力なIPを持っているにも関わらず,ハード販売の波が大きすぎる点である。
ソフトでハード販売が決まっているなら,このようなことは起こりえない。もう一つは,最初に低迷すると,キラータイトルでも挽回できない点である。
実際,PS3はFF13をはじめとしてサードパーティの大作が投入され,Wiiよりも長期間販売したにもかかわらず,ついにWiiを超えられなかった。
不振だったWii Uも任天堂の主力タイトルが発売されたが,事態を改善できなかった。
さらにPS4も,「FF15」「ドラクエ」,12月には「モンハンワールド」のダウンロード権付き限定ハード「PS4PRO」まで投入しても,国内ではPS3と大差がないのである。
 一方で,タイトルが少ない,価格が高い,クリスマスにタイトルが発売されないと批判を受けたNintendo Switchはすでに国内販売(実売)台数が300万台に迫る水準(原稿執筆時点では未発表だが,クリスマスで大きく超えたであろう)にある。
 ソフトウェアでハード販売が伸びるなら,この状況をまったく説明できない。

 ゲーム機はハードウェアのデザインとスタイルで売れていると考えるのが妥当だろう。