「買取保障…ですか」
男性は訝しんだ表情を浮かべた。
やっと掴んだ任天堂買取保障の全容をつかむ糸口。みすみす逃すわけにはいかない。
――どうか、お聞かせください!
思わず前のめりになってしまった私を見て、男性もついに重い口を開いてくれた。

「…昨夜、札幌で爆発事故がありましたよね?」
予想だにしなかった返答に、一瞬たじろぐ。
男性はそれを気にしない様子で、話を更につづけた。
「あれも、任天堂の買取保障なんです」
――というと?

「アパマンの連中は、任天堂にみかじめ料を払わず商売してたんですよ」
馬鹿ですよね、札幌なんて任天堂の庭だろうに。男性はそう呟いて、自嘲にも見える薄笑いを浮かべた。

「実は、WiiUには爆弾機能が搭載されてるんです。遠隔操作で爆発させられるんですよ」
その威力はダイナマイト1トン分に匹敵するという。
今回の爆発事故も、任天堂のWiiU爆弾によって引き起こされたものなのだろうか。

私は札幌の消防署にも電話取材を申し込んだが、既に任天堂に買取保障されているようで、どこからも話を聞くことはできなかった。

真相は、札幌の雪とともに静かに消えていった。
任天堂の爆発保障。次は、あなたの街で起こるかもしれない。