むしろ逆で、コミックとかカートゥーンみたいなジャンルを子供向けのものとしてずっとバカにしてきたのがアメリカ人なんだけど
とくにカートゥーンは未だに子供向けだってスティグマがあるんで、animeを代わりに「大人向けのアニメーション」を表す述語として使い初めてる
netflixが実際に純アメリカ製のヤング・アダルト向けアニメーションを「anime」って呼んでマーケティングしてるぐらいカートゥーンという言葉に偏見がある
コミックもいまだに一般のアメリカ人は子供が読むものだと思っていて、だからアメリカで一番売れてるコミックは「児童書」ジャンル

逆に日本では60年代の劇画ブームのころから、80年代のアニメブームのころからこういう「劣った」サブカルを大人も楽しんできた
おそらくアメコミ映画において初めてシネフィル層に「単なるアメコミ映画じゃない」と言わせた批評性を持った作品はダークナイトだろうが
でもダークナイトが扱った「正義のヒーローが自らの正義を実現する過程で自らが守ろうとしている社会から憎まれ排斥され
それでもなお自らの正義を実現しようとするジレンマ」という既存のアメコミにおける「正義のヒーロー像」の脱構築というテーマや
現実社会の中の「フィクション」というリアリズムの追求は、日本ではデビルマンやガメラ3によってずっと以前から行われていた

日本のサブカルが子供向けでアメコミはそうじゃない、というのはアメコミのことも日本のサブカルのことも何も知らない暴論でしかない