https://www.playstationlifestyle.net/2019/09/01/carmack-on-games-industry-crunch/


ゲーム業界の重鎮でありId Software社の創設者であるジョン・カーマックが
ここのところの開発地獄に対する改善を要望する風潮に反対の声を上げた。
彼は一所懸命に働くゲーム開発者の権利を守るべきだと考えているらしい。


ジョー・ローガンとの対談に応じた彼は
ゲーム業界では極端な長時間労働が風習になっていることを認めたものの
それを法律で抑止するのは良くないと捉え、以下のような発言を残している。


「――その件については確かに深刻な議論が存在しますね。
 それに一定以上の人達が長時間労働を軽蔑してみているようにも思います。
 また法律によって解決しなければならないと認識している方もかなりいるようです」


「ただ私は常にこういった動きに反対しますよ。
 ゲームソフトというのはある種の強迫観念というか、そこから離れられないという
 逃げ場のない環境こそが優れた作品を生み出すのです。
 つまり重要なのはゲーム開発のワークライフバランスではなくゲーム開発をライフワークにする事なのですね」


カーマックはさらにゲーム業界での仕事は過酷であるというだけでなく
将来への保証や安定性にも問題が存在するのを認めていた。
だがレッドデッドリデンプション2のような傑出したソフトを開発するためには
そういった厳しい開発地獄に身を置かなくてはならないとも力説。