2006年7月、VF4で複数回のマイナーチェンジが繰り返された後の5年ぶりの完全新作として『バーチャファイター5』をリリース
した。アーケードマシン専用の最新CGボードLINDBERGHの圧倒的なマシンパワーと、
HDRI(High Dynamic Range Images)やセルフシャドウなどの最新CG技術を用いて、より自然でリアルな
映像を生み出している。キャラクターは新たに猴拳使いのアイリーンとルチャ・リブレ使いのエル・ブレイズが追加された。ゲーム面では
軸移動システムがさらに進化し、相手の側面に回りこむ「オフェンシブムーブ」が追加、従来の避け行動は「ディフェンシブムーブ」とな
り、2種類の軸移動が使えるようになった。またそれに伴い、側面や背後からの攻撃に成功した際の見返りが大きくなったため、前作にも
増してポジショニングの重要性が増している。更に、カードデータの閲覧・編集や大会運営支援などの機能を提供するVFターミナル、専
用モニターを使用して随時対戦動画などが放送されるVF.TV、VF.NETでの対戦動画作成サービスといったホスピタリティ面の強
化も大きな特徴である。 しかしこれらはゲーム性を一変させるほどの大幅な進化とは言えず、ゲーム単体としては殆ど4と同じ操作感覚、
ゲームシステムになっており、この事から新規性や変化を求めるユーザーの間では不評意見が多く見られる。7月に登場したものの、新た
にプレイし始める者が少なく、プレイヤー数の伸び悩みが深刻化している。ソフトがレンタルのためにセガが1プレイにつき30円を徴収
するのでプレイ料金の値下げができる店も少なく(他のビデオゲームが50円以下なのにVF5だけが100円という状況の店も多く、強
い割高感をプレイヤーに抱かせた)、インカムは一部の店を除けば低い上、流用の効かないVFターミナルやVF.TVを含む筐体が買い
取りで、撤去時はソフトのみ抜かれ使い道の無い筐体が残ることもあり撤去したくても出来ない状況になっている(このため、50円以下
の営業を行うビデオメインのゲームセンターの多くが導入を見送った。また、セガ系列の店では強制的に大量入荷された本作をもてあまし
ており、通常なら設置されない練習台が多く設置されるなど、その扱いには苦心している)。このためゲームセンター経営者からはおおむ
ね不評である。また、アーケード版では、画面の暗転、バグなども多数見られる。 カード更新は今までと違い、更新時に2枚同時に入れ
ることで作業が行われる。 2006年12月14日にバージョンアップが行われVer.Bとなり、一人用モード「ノックアウト・トラ
イアル」が追加され、Ver.Cを経て現在はVer.Dになっている(ノックアウト・トライアルもVer.Dで「2」にリニューアル
された)。

5の製作には鈴木裕は関わっていない。