野村
そうですね・・・。自分がデザイナーというのもあるから、ビジュアルイメージが最初から頭に浮かんでいるので、それを伝えるのは、文字から入るアイデアとは違って伝えやすいのかもしれません。
岩田
でもビジュアルから入るタイプといっても、野村さん自身はおそらく、いわゆる止め絵でこんなビジュアル、というだけでなく、「アクションの構造もこうしたらおもしろい」と、いっしょにイメージしていますよね。
野村
ああ、そうですね。
岩田
それってどうやって伝えるんですか?
野村
うーん・・・最初のころは話しながら絵をパパッと描いて説明していたんですけど。たとえば自分が何か映画を観てきて、「こんな映画だったよ」って話をするときに言うような感じと、同じです。
岩田
ああ、自分は完成像を見ているから、それを説明して「ここちょっと違う」「ここはこれでいい」みたいにだんだんイメージが形になっていくんですね。典型的なビジュアルの完成イメージから入るタイプですね。
野村
だからPVをつくると、スタッフはわかりやすいと言ってくれます。
岩田
PV自体が、お客さんだけじゃなくスタッフにもプレゼンされるから、動く仕様書みたいになるんですね。
野村
そうです。ゲーム部門のスタッフはPVを見て、「こういうアクションがやりたいんだな」と、イメージが伝わるみたいです。
https://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/creators/vol15/index3.html