ライバルのMicrosoftは、スペックは大幅に下がるもののより安い「Xbox Series S」(税別2万9980円)を用意したり、オンラインサービスによってPCとXboxの間で「遊び放題」のゲームを増やして、より多様な環境でゲームをプレイしやすくするなど「プレイの場所と時間とコストの制約を下げる」方向で、プラットフォーム全体として差別化をしている。それはそれで面白い戦略だ。

SIEの最大の課題は、「結局、PS5がたくさん売れなければ次への土台ができない」ということだ。たくさん売れて認知が広がり、友人宅や店頭でPS5に触れた人も増え、最適化されたゲームが出やすい土壌ができることが、「次世代機として差別化されたPS5の価値」を高める。

そういう意味でも、COVID-19でイベントが開けないこと、そして、初期出荷に人気が集中して「欲しくても買えない人が多くいる」ことは、PS5にとって大きなリスクなのである。
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2010/08/news094_3.html