マイクロソフトのXbox事業の責任者であるフィル・スペンサーは最近のインタビューで、
「コンソール部族主義」がビデオゲーム業界で
「最悪のことの1つ」だと話し、業界全体に対する悪影響を表明した。
スペンサーはニュースメディアThe Vergeで、彼の言う「業界内の部族主義」
――一般的には「コンソール戦争」あるいは「ゲーム機戦争」と呼ばれるもの――を批判した。
マイクロソフトの重役であるスペンサーは、「ゲーム業界を去るとすれば、部族主義が唯一の理由」だと話している。
「業界内の部族主義はいけません。
もし私を業界から追い出すものがあるとすれば、それは部族主義にほかなりません」
とスペンサーはThe Vergeのポッドキャスト番組「Decoder」で話す。
「ほかのコンシューマ製品を憎む」という現象が
「私にとって非常に不愉快です」と語るスペンサーは、
「コンソール部族主義が我々の業界で最悪のことの1つ」だと批判した。

さらに、スペンサーはマイクロソフトの真の競争相手がソニーでも任天堂でもないと話し、
「私たちはエンターテインメント業界にいます。
我々の最大のライバルは提供する製品とサービス、ゲームに対する無関心なのです」と語っている。
スペンサーがゲーム業界内に存在する問題について公に発言するのはこれが初めてではない。
DICE 2018のプレゼンテーションでも、
スペンサーはインターネットにおけるゲームコミュニティの有害性が
「我々の業界全体への脅威」だと批判していた。
スペンサーは競合関係の代わりに、
異なるコンソール間でのオンラインプレイを可能にするクロスプレイ機能のおかげで、
ゲームが人々の距離を縮めている側面に焦点を当てるべきだと語った。
Xboxは『マインクラフト』などのゲームにおいて、
いち早くクロスプラットフォームのプレイを強力に推進した。
あの頃からクロスプレイ機能はますます普及し、いまや多くの新作ゲームに標準搭載されている。

https://jp.ign.com/xbox-series-x/48528/news/1xbox