次世代機の発売を控え、「日本から離れていくPlayStationと、それをチャンスと捉え攻勢をかけるXbox」について記事を書きました。
関係者によると、米国SIE本社は日本でのPS4の売上が弱いと失望をし、期待した成績を上げることができなかった日本チームにイライラ。PS5のプロモーション立案では日本チームは隅に追いやられ、アメリカの指示を待つという状態に。
また、日本でしか売れないゲームは最早PSに要らないとし、ジャパンスタジオで働いていた契約社員は期間が更新されることなく次々と去ることに。小売はPS5の入荷数が「立ち上げ時に生産難だったPS3と比べて少し多い程度」と入荷数の少なさを嘆きます。
SIEの日本離れは「金融アナリストに取って最早コンセンサス」とはモーニングスターの伊藤氏。アナリストがソニーに出向き取材をする際にも、「日本市場のことについての考え方は、こっちから聞かないとだめ、ソニーが自ら積極的に説明してくることはない」とします。

日本でPS5がどの程度売れるか気になるところですが、セルカン氏(@serkantoto)は、「SIE日本がSIE本社にどれだけ日本のユーザーの要望を伝え戦略に反映させることができるかだが、今の状況を考えると期待できない」とし、「PS5の売上はPS4より落ちるであろう」としています。
「日本を軽視しているのでは」という問い合わせに対し、SIEのコメントは:
「(記事にあるような)コメントは事実ではなく、当社の戦略を反映したものではない。日本は世界最速でPS5の発売を予定しており、PlayStationのホームマーケットであるとともに今後も最重要の市場であり続ける。」

一方のマイクロソフト。SIEの日本離れをチャンスとしここぞとばかりに日本でのシェア拡大を狙います。役員は一様に日本にコミットしていくと言い、また、いくつかの日本サードは、ここ数年でマイクロソフトから買収や提携の話が持ち込まれたとします。
ファミ通の林氏は、最近のマイクロソフトについて、「Xboxの世界の中で、日本は長く片隅に追いやられていたが、それが変わりつつある兆候が見られる」と評価。エース経済研の安田氏も「SIEの日本離れはゲーマーも気づき始めているし、Xboxに勝機はある」としています。
ただ、Xbox Seriesも日本で苦戦するだろうとセルカン氏。それは、「日本では任天堂が少なくともこの先数年は絶対王者として君臨し続けるから」としています。ファミ通データでは、今年のハード販売数を元に出したシェアでSwitchが約9割、PS4が約1割、そしてXbox Oneは0.1%でした。
英語で長めの記事ですが、色々他にも書かれているのでよろしければ全文をお読みください。
― Takashi Mochizuki (@6d6f636869) November 7, 2020