0001名無しさん必死だな
2021/01/08(金) 17:35:07.68ID:D/UQTfa30しかし本体発売前から肝心の供給体制が整わないという懸案事項が生じていた。チップの歩留まりも向上せず、
十分な量を確保できなかったことが致命的だった。この事から出荷台数が予定数を大きく下回り、
初回出荷量の大幅減、「売りたくても売りに出せない」という苦悩が続く非常事態となった。
事態は深刻さを極め、キラーソフトとして本体と同時期に投入予定だったローンチタイトルの多くが発売延期となった。
2.翌年、販売台数のてこ入れ策として応募者から抽選1万名に現金1万円(総額1億円)をプレゼントするキャンペーンを実施。
定価を値下げすることを発表した。値下げ相応の機械部品のコストダウンは図られていないため、1台売るごとに赤字となってしまった。
ソフト不足に悩まされる状況は変わらず、ハードの売り上げを牽引するキラーソフトの供給が続かなかった。
本体の発売当初からその内容が注目を浴びていたタイトルへのライトユーザーの関心を失わせた格好となりヒットには至らず、
既に確固たる利用者層を積み上げていた他社ハードに対し再び苦戦を強いられたと同時に、高額の資金を投じた開発費・広告費、値下げの影響で開発コストの回収難に陥ってしまう。
3.更に翌年はゲームレンタル開始や、1-2千円前後の廉価で機能限定版(体験版に近い)を販売したが物珍しいままで終わった。
またをゲーム雑誌に付録として提供するなどの斬新な試みも行い、ソフトのリリースは最多となったが30万本を超えるヒットは無かった。
撤退への最終的な決断がされたのはこの年の年末商戦の結果を踏まえた上であり、北米ではミリオンセラーが期待出来るタイトルとの
本体同梱版がリリースされたが、勢いを取り戻す事は出来なかった。
報道で他社へのゲーム提供と自社ハードの生産中止がリークされ、同日の株価は一時ストップ高となる。
翌日には新聞朝刊でも一面記事で後追いされた。
4.そして同月末、家庭用ゲーム機事業から撤退を正式発表する。
コンシューマ向けゲーム事業については他プラットホームへのソフト供給へ転換することにした。
これに伴い本体不良在庫整理損や海外販売子会社の清算などが発生しゲームメーカーでは最大規模の特別損失を計上する。
全世界で売れ残った本機の在庫を日本では9,900円という投げ売り状態の破格の定価に改定することにした。
再値下げ後、日本市場では皮肉にも売れ行きが好調となったが一度も優位に立つことなく量販店のゲーム機売場から姿を消した。