<東証>任天堂がもみ合い カナダ社買収 「影響限定」の声も
https://www.nikkei.com/article/DGXZASFL06H9G_W1A100C2000000

(10時、コード7974)任天堂がもみ合っている。前日比1260円(1.9%)高の6万7350円まで上昇したが、その後下げに転じる場面がある。
5日にカナダのゲーム開発会社、ネクスト・レベル・ゲームズ(NLG)を買収し、3月1日に完全子会社化すると発表した。
コンテンツ開発力の向上につながるとみた買いが先行したが、業績への影響は限定的との見方から次第に利益確定売りが出た。

NLGはこれまでも「マリオ」シリーズの一部のゲーム開発を担い「ニンテンドースイッチ」向け「ルイージマンション3」
などのヒット作を生み出してきた。買収額は非公表だが数十億円のもようだ。

エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「企業規模は大きくなく収益の押し上げ効果も限られる」と指摘する。
一方、安田氏は任天堂の2020年4〜12月期について「『桃太郎電鉄』『ゼルダ無双』シリーズで想定以上のヒットが続いたため、
ロイヤルティー収入増やスイッチの販売増で市場予想を上回る決算になる」と見込む。21年3月期の業績予想が上方修正
される可能性もあり、上昇相場は続くとみていた。