死にたくない。
今まで何十年もかけて築いてきた物質的・精神的財産が全てリセットされてなかったことになるのはいやだ。
生まれてから今まで、いろんなことを体験し、学習し、吸収した知識やその蓄積で成り立ってる自我、人格。 自分そのもの。
死んじゃったけど、かわいがってたペットの思い出。
(人間関係はどうでもいいや。 家族も含めて、いなくなって辛いと思う他人なんか一人もいないから)
物質ゆえに脳には入らず、部屋に置いておくしかない宝物。
それらを失ったら、今までの人生が全部無駄になって、何のためにいろいろ苦労しながら何十年も生きてきたのかわからなくなる。
考えただけで恐ろしい。
そりゃ失っても構わないもの、むしろ捨てたいものもあるけど、物なら自分の意思でいつでも捨てられるし、記憶なら価値がなければそのうち忘れるから、
それらを捨てるのに何も死ぬ必要はない。
自分が死んでも人の記憶に残れば、社会的に功績が残せれば、子孫に遺伝子が伝えられればとかいう人もいるが、自分にとってはそんなものはどうでもいい。
自分にとっては自分が死んだらなんにもならないし、主観的には世界が終わるのと同じだから。