『日本ダービー2021』を月末に控える5月17日、株式会社Cygamesの人気アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』に、あのナリタブライアン≠ェ実装された。しかしユーザーからは、《サイゲのやり方がエグすぎる…》といった悲鳴が相次いでいるようだ。

新キャラのモチーフとなった競走馬・ナリタブライアンは、クラシック三冠、GIレース5連勝、10連続連対などの輝かしい成績を持つ1990年代の伝説的な名馬。令和となった現代でも歴代最強馬に挙げる人は多く、「シャドーロールの怪物」の伝説は競馬ファンの間で今も語り継がれている。

『ウマ娘』においてもアニメ第1期から登場しており、姉(史実では兄)のビワハヤヒデとの関係性も相まって、熱狂的な人気を博してきた。そんなナリタブライアンの実装はユーザーも待ち望んでいたはずなのだが、なぜ複雑な心境を抱えるユーザーが多いのだろうか?

まず前提として、同ゲームにはプレイヤーが育成をしてレースに出すウマ娘と、ウマ娘を育成するための「サポートカード」が存在する。このサポートカードこそが、ウマ娘の強さを決めると言っても過言ではない。そして5月17日の正午までは、いわゆる人権≠ニ呼ばれる強力なサポートカードのピックアップガチャが行われていた。その結果、リアルマネーが底をつくユーザーが続出しているのだ。

課金に次ぐ課金でユーザーは限界?

《数十万課金した》という人もいる人権ガチャの後に、ファン待望のナリタブライアンの投入。もちろん、こちらもガチャで当てる必要があるため、SNSなどでは《石を散々使わせた後にナリブを実装してくるサイゲを許すな》《次はナリタブライアンかよ…サイゲが殺しにきてるぞ…》《人権サポカPUで削り切った後にナリタブライアンを持ってくるとは、さすが容赦ないな》《悪い意味でユーザーの心情を良く分かってる》《サイゲに人の心はないのか》《ナリタブライアンはもっと引っ張ると思ったけどサイゲだったわ》といった声が相次いでいる。

さらにナリタブライアンが実装された当日は、アプリ内で数々の不具合が多発して大混乱。ちょうど「タウラス杯」というプレイヤー対プレイヤーの大会イベントが行われていたこともあり、《運営はお詫びとしてナリタブライアンが引けるだけの石を配ってもいいのよ?》《大会期間中にバグとか…これはナリブくれないと許せないですね》《ナリタブライアン確定チケットはよ》と、詫び石ならぬ詫びナリタブライアン≠所望するユーザーが続出した。

はたから見れば「無理して手に入れなくても…」と思われるかもしれないが、ソシャゲユーザーにとっては「周りが持っていて自分が持っていない」という状況が何より耐え難い苦痛。逆に言えば「ウマ娘」運営は、とても上手くユーザーの心理を突いているのだろう…。

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