2年ぶり復活した「E3」の意義 注目のニンテンドースイッチ強化版 発表は「なし」

河村鳴紘 | サブカル専門ライター

 世界最大級のゲーム見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(E3)」が12〜15日(米国時間)、2年ぶりに開催されました。オンライン形式で、任天堂やマイクロソフトなどが映像配信をしたものの、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の不参加も続いており、以前のようなインパクトが薄れている感は否めません。意義と課題について振り返ります。

情報に敏感なコアユーザーが最も注目したのは、一部報道にあった任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の強化版発表の有無でしょうか。結論から言えば発表は「なかった」わけですが、同件について、関係者の見方が分かれました。
 「発表がなく拍子抜けした」という声もありましたが、「発表はないと思っていた。仮に今年出すとしても、発表をE3合わせにしなくてもいい。そもそも発表するような空気・雰囲気が漏れてこなかった」という声が優勢でした。また「期待値を上げすぎないために、事前に『ハード関連の発表はない』と強くアナウンスしても良かったのでは」という意見もありました。スイッチ強化版への注目はあったわけで、「空振り」ゆえに盛り上がりが薄れた側面はあったかもしれません。