0001名無しさん必死だな
2021/09/01(水) 09:01:10.26ID:TSFBb2+h0「殺してやる!」。冬の住宅街に怒号が響いた。
浩太は近くにあった水筒をつかむと、思い切り父親の一也(42)=仮名=の頭めがけて振り下ろした。「お前を殺して俺も死んでやる」。
水筒を振り回す浩太を一也がつかみ、背負い投げのようにして投げ飛ばす。ダイニングテーブルの後ろでおびえる母の和子(仮名)に向かって一也が叫ぶ。「警察を呼べ」
パトカーが到着するまでのわずかな時間。浩太は父に押さえつけられながら泣き続けた。
悔しい。情けない。なんでこんなことに…。
学校にも塾にも行けない。日中はひたすらゲームに没頭するだけ。
そんな息子の姿に、一也がキレた。「いい加減にしろ」。怒鳴りながら浩太の部屋に押し入り、ベッドに寝そべっていた浩太を引きずり下ろした。
浩太の目の色がみるみる変わった。両腕を振り回して暴れる浩太の鬼気迫る顔を一也は今も覚えている。親子げんかといえども、警察を呼んだ判断に後悔はない。「本当に何をするか分からなかった」
当初は「学校に行けないならゲーム時間はゼロ」。これを完全に撤廃。
「本人に危機感を持たせるためにも、行き着くところまで行くしかない」。両親は固唾を飲んで浩太の生活の変化を見守った。
ところが束縛から解き放たれた浩太は、文字通りゲームに溺れていく。
昼夜逆転の生活に拍車がかかり、1日の始まりは昼過ぎから。両親が寝静まるころになると夜食を食べ、明け方に眠る。
プレイするゲームはほとんど変わらない。ニンテンドースイッチの「スプラトゥーン2」。
父が一緒にやろうと買ってきたゲームだ。
浩太のトータルプレイ時間は3500時間を越え、世界ランキングで29位まで上り詰めたこともある。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202108/sp/0014565607.shtml