運営する学校法人「上野学園」(石橋香苗理事長)は10月29日、東京都内のゲーム会社とホールの売却契約を結んだ。11月9日に学内のメールで教職員らに売却を通知し、ホールのホームページ(HP)でも同時に発表した。売却額などは明らかにしていない。


今後、ゲーム会社子会社の劇団の拠点となる予定で、12月2日から改修工事に入る。ホールのシンボルだったドイツ・クライス社製のパイプオルガンは解体、撤去され、残響を減らすため壁に吸音材を張る工事などが施される。学校関係者は「劇団の公演スケジュールが優先され、音響も低下する。クラシック音楽の演奏会には利用できなくなるだろう」と懸念する。
https://mainichi.jp/articles/20211130/k00/00m/040/164000c