ゲーマーであれば、好みのゲームやゲームメーカーに対して、特定の要素の追加や、特定のジャンルのゲーム開発などを願うことは多々あるだろう。SNSやフォーラムでも盛り上がることのあるトピックであり、メーカー側もそうした要望には目を配っているものである。

また、何らかのゲームアイデアを考えついた場合は、メーカーに直接伝えて、あわよくば開発してもらいたいとも考えるかもしれない。ただメーカー側は、そうしたアイデア投稿は多くの場合歓迎していないようだ。元セガの下田紀之氏のツイートが注目を集めている。

下田 紀之|モトシモダ
@noshimoda
ゲーム会社の御意見受付欄に「送られたアイディア類の権利はすべてゲーム会社のものになる」と書かれているのはなにもパクろうとかいうんじゃなくて、一方的に送りつけられたあげく権利主張されかねない「アイディア」押し売りから防衛するためなんですよね。
午後11:37 ・ 2022年1月11日

下田氏は、セガにて『ボーダーブレイク』や『アフターバーナー クライマックス』『ゴースト・スカッド』などにプロデューサーとして携わった人物だ。現在は同社を退社し教員をしているという。同氏は1月11日、ゲーム会社は「アイデアの押し売り」から防衛するために、策を講じていることをツイート。例として、送られたアイデア類の権利は、すべてそのゲーム会社のものになることを明記している場合を挙げた。

この条項は一見すると、メーカーがファンのアイデアを奪おうと考えているようにも見えるかもしれない。しかし真意としては別にあり、アイデアを送付した人から“権利主張”されないように、そのように記述することがあるのだという。一般のユーザーから「アイデアを盗用された」と主張されることがないように対策しているわけだ。なお下田氏に確認したところ、これは前職のセガの話ではなく、一般論としての話とのこと。

そのファンによる権利主張については、バンダイナムコにて『鉄拳』シリーズなどを手がけている原田勝弘氏が、過去に実例を
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220113-188617/