YouTubeチャンネルRedGamingTechの情報筋によると、このPS5の新型機は2023年末〜2024年のある時期に発売されるとのことです。標準モデルよりも通常時で2倍、レイトレーシングで2.5倍の性能をもたらし、PlayStation VR2タイトルでもよりよい体験ができるよう設計されている、と述べられています。

また、PS5 Proには高度な「再構成技術」(おそらく超解像技術=低解像度でレンダリングした画像を高画質にアップスケールして出力する)が使われているそうです。これはAMDのFSR(FidelityFX Super Resolution) 2.0と同じではなく、ソニー独自の研究に基づいているとのことです。

また、TSMCの5nmプロセスを使う予定とも述べられています。このプロセスは主にZen4コア(現行PS5のプロセッサはZen2)に利用され、ハイパフォーマンスコンピューティング(膨大なデータに対して複雑な演算処理を高速に実行する)向けに設計されているとのこと。

しかし別の情報筋はRGTに、5nmではなくTSMCの4nmプロセスが使われる可能性があると告げたそうです。この4nmプロセスは、アップルの「M2」(M1チップ後継プロセッサの仮称)に使われるとも噂されているものです。

この噂はちょうど先日、欧州のSIEから北米バージニア州ノーフォークに「ゲーム機のプロトタイプ」(開発キット)を多数出荷したことが輸入記録から明らかになった一件とタイミングが符合しています。これら開発キットは、ソフトウェア開発者向けに改造されたPS5システムだと推測されていました。

さらに遡れば半年前に、「PS5 Pro」が2023年後半〜2024年発売に向けて準備中との噂もありました。そこでの「AMD製の新たな高性能SoC」や、新たな5nmチップが採用されるとの推測も、今回のRGT情報と一致しています。

まだPS5が品薄のまっただ中で上位モデルの話をされても白けそうですが、現行モデルにとって8K表示は(可能とは公称されていますが)荷が重いはず。8Kテレビの価格がこなれてくると予想される2024年頃に、高性能機を投入する可能性はなくはなさそうです。
 https://japanese.engadget.com/playstation5pro-2024-significant-improvements-performance-080019514.html