https://jp.gamesindustry.biz/article/2203/22032901/

 今回のELDEN RINGの結果は,サードパーティのAAAタイトルがコンシューマゲーム機の勝敗を決める要因にはならない
ことを示したと考えている。決める要因であるならばPC版ELDEN RINGの販売が日本で増えるはずがないからだ。

 こうなるとELDEN RINGのためにPCが買われたという主張もあるだろう。もちろんミクロ的にはそういう人もいるだろうが,
手に入りにくいハードよりもPCで十分と思われるようになった時点で,コンシューマゲーム機の魅力は薄れてしまう。
ソニーとMicrosoftの戦略ミスと言っていいだろう。

 ソニーグループは,ゲーム機が売れる本質的要因について考え直す時期に来ているように思う。
繰り返すが,エース経済研究所ではソニーグループに対して建設的な意見を述べているだけである。ソニーグループ全体の
経営戦略はとても優れていると思うし,2030年ごろには日本のアニメ文化が世界を席巻していると予想しているので,
アニプレックスを傘下に持っているのはとてもいいことだと思う。だがゲーム市場だけは,PS5発売の少し前からどうも
バイアスがかかった戦略になっていると思う。ぜひ,再考をお願いしたい。