光市母子殺害、死刑囚の再審棄却 広島高裁、第2次請求

平成11年の山口県光市母子殺害事件で強姦致死などの罪に問われ、死刑が確定した
大月孝行死刑囚(41)の弁護側が申し立てた第2次再審請求について、広島高裁が
3月末に棄却を決定していたことが23日、分かった。弁護側は「指摘した問題点が検証されず、
不当決定だ」として、4月5日に同高裁に異議を申し立てた。

弁護側によると、第2次再審請求では新たな証拠や論文など9点を提出。脳科学研究の
結果を根拠に、大月死刑囚が「父親から虐待を受けた影響で、事件当時の判断能力が
欠如していた」と主張し、MRI検査による鑑定の必要性を訴えた。

大月死刑囚は事件当時18歳1カ月。確定判決によると平成11年4月、光市の本村洋さん(46)宅に
乱暴目的で押し入り、妻の弥生さん=当時(23)=と長女の夕夏ちゃん=同(11カ月)=を殺害した。

平成24年に死刑が確定。弁護側は再審請求したが広島高裁は27年に棄却し、最高裁は令和2年に
特別抗告も棄却した。弁護側は即時、第2次再審請求を申し立てていた。

https://www.sankei.com/article/20220423-I4F2PR7VDJLL5EFXKIYT46HB44/