0001名無しさん必死だな
2022/05/05(木) 21:45:45.83ID:OCHk1MGBd0505補足すると「お母さんに嫌われない(テレビゲーム機)」となります。
このコンセプトは一見すると、良いことをそれなりの言葉でまとめた凡庸なものに見えるかもしれませんが、
当時のテレビゲームを取り巻く状況を考えると実現不可能、支離滅裂なことを主張している過激な言葉です。
当時の家庭では、今以上にゲーム機はつまはじきされるものだったと思います。
特にお母さんは懸命に部屋を片付けているのに、
子どもに悪影響を与える(とされている)ゲーム機がテレビの近くにドーンと鎮座している様子を見ると、
ゲーム機を片付けざるを得ませんでした。
ゲーム機はさまざまなケーブルでテレビ、電源、コントローラなどとつながれていて、
とても「散らかっているように見える」プロダクトでしたから、仕方ないことでした。
そんな状況を100%変え、お母さんに嫌われないゲーム機を作ろうというのですから、
荒唐無稽(こうとうむけい)な主張なのです。
そんな大きな問題に対してWiiがとったアプローチは、
「本体を小さくして、テレビの横に置いてあっても気にならず、片付けられもしないようにする」ことでした。
さらに、ここまでの話を読んでもらえば、もう1つ、Wiiの大きな特徴の理由についても気付いてくれた人がいるかもしれません。
先ほど私はこう書きました。
「ケーブルによって、散らかっているように見える」
そう、従来のゲーム機は本体とテレビなどをつなぐケーブルが乱立していました。
そこでWiiでは無線コントローラやWi-Fiを採用して、極力そうしたケーブルの散らかりをなくそうとしたのです。
ついでにもう1つ、Wii本体はなぜ白いのでしょうか。
これは恐らく、お母さんに嫌われないために、お母さんが日々使う電化製品、
冷蔵庫や洗濯機や電子レンジといった「白物家電」の印象と合わせたのだと思います。