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分散型の動画配信ネットワーク「THETA(シータ)」は7日、ソニーとの提携を発表。ソニーの「空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)」と互換性を持つ3D NFT(非代替性トークン)がリリースされる。

「TheTikiGuy」と呼ばれる10個限定のNFTは、ハワイの神々を祭る木彫りの像や石像をモチーフとしている。TikiGuy NFTの価格は非公開ながら、米国在住の購入者にはSonySRDを1台無償で受け取れる特典がある。

SRDは、ソニー独自の視線認識センサーを採用。利用者の目の位置を常に追跡し、左右それぞれの目に最適な映像を生成することで立体映像を実現する。2020年に発売されたSRDは、1台あたり44万円前後で販売されている(執筆時点)。

「3D視聴体験によりNFTやメタバースのポテンシャルが増大する」とTheta LabsのMitch Liu最高経営責任者(CEO)は指摘する。一部のメタバースは3Dであるため、「NFTを物理的に存在感のある形で可視化し、表現することへの需要がある」と加えた。

ソニーエレクトロニクスのNick Colseyヴァイスプレジデントは、限定NFTを通して裸眼で3D体験を提供するソニーの次世代技術をNFTやメタバースユーザーに届けたいと語る。