Microsoftは6月9日、Xbox Game Passの提供デバイスをスマートテレビまで拡大する方針を明らかにした。これにより、XboxやPCといったゲームコンソールを介さず、スマートテレビからダイレクトにXboxタイトルが楽しめるようになる。提供開始は6月30日を予定し、日本を含む27の国と地域で展開開始予定。

 ゲームのサブスクリプションサービスXbox Game Passに、クラウドゲームサービスXbox Cloud Gamingをビルトインした段階で、スマートフォンやタブレットのみならず、スマートテレビへの展開も視野に入れていることは昨年の段階で語られていたが、今年ようやく実現することになる。

 最初のパートナーとなるのはサムスンで、2022年度モデルのサムスン製スマートテレビに、スマートテレビ用のXboxアプリがプリインストールされ、スマートテレビからあたかもYouTubeやNetflixを視聴するような感覚で、Xboxタイトルが楽しめるようになる。

 スマートテレビ向けのXbox Game Passは、ゲームのインストールには対応せず、Xbox Cloud Gamingを介したクラウドベースのサービスとなるため、利用するためにはXbox Game Pass Ultimateへの加入が必要となる。

 スマートテレビ向けのXboxアプリは、現行のXbox Series X|Sと同様にタイルベースのUIデザインを採用しつつも、リモコン操作を前提としたスマートテレビに最適化されており、ゲームをストリームする手前の段階でコントローラーを選ぶ際、標準コントローラーであるXbox Wireless Controllerだけでなく、PS5のDualSenseや、PS4のDUALSHOCK 4、Amazon Luna(Amazonのクラウドゲームサービス向けの専用コントローラー)などにも標準対応するなど、Xbox Game Passおよびその付帯サービスXbox Cloud Gamingを介して、ゲームビジネスの様々な垣根を取り払おうとする意図が感じられた。機能的には、Bluetoothに対応したゲームコントローラーやヘッドセットをサポートし、XboxやPCでプレイする感覚でXboxを楽しめる。

 ちなみに、今回対応となった27の国と地域は、イコールXbox Cloud Gamingの提供エリアを指しており、日本でも対応したテレビさえあれば、スマートテレビからダイレクトにXboxを楽しめるようになる見込み。Microsoftは、今後も引き続きパートナーを増やし、対応デバイスを増やしていく方針。ソニーのブラビアをはじめ、日本のテレビにもXboxアプリは採用されるのか注目されるところだ。

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