かつて評論家たちは、オタクについて「成熟を拒否した存在」だと言い表していた。その傾向が加速したためなのか、最近では母性によってすべてを優しく包み込むような“ママキャラ”が続々登場。多くの人を幼児退行させているようだ。


ブームの中でとりわけ目立っていたのが、Cygamesの人気スマートフォンアプリ『ウマ娘プリティーダービー』。ゲーム内に登場するスーパークリークというキャラクターは、典型的なママキャラだった。

公式プロフィールにて「時に人をダメにし、一緒に自分もダメになるが、その母性の力は凄まじい」とあり、人を甘やかすことでトラブルを起こしてしまう設定。トレーナー(プレイヤー)はもちろん、同輩であるはずのウマ娘たちも“赤ちゃん”にしようと目論んでいる。もちろん実際に血縁であるわけもないのだが、強すぎる母性をもったキャラクターをオタクたちは「ママ」と呼びがちだ。

最近の漫画業界では、ほかにもママキャラが多数存在する。たとえば、『週刊ヤングジャンプ』で連載中の『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』に登場する花園羽々里もその1人だろう。

同作はざっくり説明すると、運命の人が100人いるという主人公が、その全員を「彼女」にしようと奔走するラブコメ。羽々里は最初の彼女・花園羽香里の実母として登場するのだが、早々に主人公のハーレム入り。当然他のヒロインたちよりも年上なのだが、「ママごっこしたい!!! ママごっこしたい!!!」といった迷言を残し、「おしめ」を替えたがるような“モンスターペアレント”だった。

https://myjitsu.jp/enta/archives/109679