セインツロウ…なんでや…(´・ω・`)

最新作は開発会社にとって後退したように感じられ、シリーズをこれほどまでに愛すべきものにした大げさな風刺的ユーモアが今作では失われている。
その結果、「セインツロウ」 は平凡なオープンワールドアクションゲームになり、かつてシリーズが揶揄していた他のゲームと同じになってしまったように感じる。
ミッションの目的は淡白で繰り返しが多く、ストーリーは退屈でまとまりを欠いている。


セインツロウ」のリブート版は、ゲームの出来の悪さ、バグだらけのサンドボックス、楽しいキャラクターが数人いるだけの退屈なストーリーのせいで、リブートとしても、良作としても、失敗している。
物を爆破するのは良いことだが、サント・イレソは単に混沌を作り出すのに楽しい場所ではない。
高価な車を運転するのが醍醐味だが、「セインツロウ」 は発売当初から手を出さないほうが圧倒的にいい。


新生「セインツロウ」の問題点は、キャラクターが退屈なだけでなく、戦闘がありきたりのもので、威力のない特典に辟易することでもある。
高層ビルからウィングスーツを脱いだり、タイヤの煙のカーテンをハンドブレーキで曲がったりといった短い楽しみは、何も新しいものではなく、他のゲームでもっとうまくできている。


特に、文章やユーモアがマニアック過ぎず、アクションが平凡過ぎない良質なミッションに参加できれば、「セインツロウ」 の無軌道ぶりはカタルシスを与えてくれるだろう。
結局のところ、「セインツロウ」は休眠状態のシリーズの愛すべき個性を呼び覚ましてリフレッシュさせることに成功しているが、このリブートは単なる復帰作であって進化作ではない。


適度に面白いメカニックはあるものの、「Grand Theft Auto」よりも「Goat Simulator」に近い、悲劇的なまでに時代遅れのオープンワールドアドベンチャー。


セインツロウ」はシリーズの再発明を目指したが失敗し、代わりにミッションのバラエティ不足と、「グランド・セフト・オート」の新作がなければ真のライバルになりえたはずの作品に光を当てられない退屈な物語を招いた。
クリミナル・ベンチャーズやCo-opプレイであり得たかもしれないものを垣間見ることはできても、無心で楽しめるものを探している人たちでさえ、ここには何も見出せないだろう。