ルンファクスタッフの意見を全部スクエニ側が潰してるじゃないか

――今回の開発にあたって、ほかの生活RPG作品(ルンファク)を開発されたスタッフの方々がいらっしゃるとのことでした。
そうした過去の開発のノウハウは、『ハーヴェステラ』にはどう生かされていますか。

受田氏:
最初は“生かそうとした”んですが、生活とか冒険をするゲームということで、ある程度内容をイメージしつつお話を聞いて作ってみたら、全然違うものになりました(笑)
ゲームのメカニクス的なものに関しては、王道で実績のあるものを使うのは当たり前という話になっていました。
そのうえで大切だったのは、新しい体験ができることです。この世界にいることでいかに新鮮な気持ちでプレイできるかが一番大事だというところがありました。

なので、あまり固定観念があるようなもので決め打ちして作ると高さんには怒られました(笑)
高さんはプロデューサーで決定権があるうえにアイデアマンだったので、新しいアイデアがポンポン出てくるんです。
「その要素とその要素はぶつからないですか?」と聞いたら「いやいや、まずは作ってみよう」という感じで、作っては壊し、
作っては混ぜ合わせ、ということをやっていたような気がします。

高氏:
この手のジャンルで普通だったことをまず疑ってみていました。
生活RPGはフォーマットとして、まだまだいろいろな可能性があると思っています。
まだやれることや、やれていないことがたくさんある。
今までは普通だったことが実はもっとアレンジできるんじゃないか、というのをかなり意識して作っていましたね。