欧州委員会、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収計画について、第2次審査を開始
https://www.jftc.go.jp/kokusai/kaigaiugoki/index.html

欧州委の予備的審査の結果、本件買収計画は、マルチゲームの定額配信サービスやクラウドゲームストリーミングサービスを含むゲーム機及びPC用のビデオゲームの販売市場、並びにPC用OS市場における競争を著しく低下させるおそれがあることが判明した。

特に、欧州委は、マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを買収することにより、アクティビジョン・ブリザードのゲーム機及びPC用のビデオゲーム、特に「Call of Duty」のような知名度が高く、大きな成功を収めているゲーム(いわゆる「AAA」(トリプルエー)タイトル)へのアクセスを阻害する可能性があることを懸念している。

特に、マルチゲーム配信サービスやクラウドゲームストリーミングサービスに関して、欧州委は、本件買収計画が実行されると、マイクロソフトがこうしたサービスを提供しているゲーム機及びPC用のビデオゲームの競合販売会社に不利益を与え、マルチゲーム配信やクラウドゲームストリーミングという新サービス提供の鍵となる自社のゲーム機及びPC用のビデオゲームへのアクセスを制限する可能性があることを懸念している。

このような閉鎖戦略は、ゲーム機及びPC用のビデオゲームの販売市場における競争を減殺し、価格の上昇、品質の低下及びゲーム機販売事業者のイノベーションの低下を招き、最終的にはこれらが、消費者に転嫁されるおそれがある。