https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2023/230207_6.pdf
Q2 ハードウェアについて、年末商戦のセルスルーが想定を下回ったとの説明だったが、複数台需要の
比率が年末商戦にどう推移したか教えてほしい。また、来期については、Nintendo Switch が発売
から 7 年目に入ることを踏まえると、販売台数は自然に減少していくと考えているのか。

A2 古川:
業績予想修正の背景として、主に海外市場において年末商戦の結果が期待に届かなかったため、
第 4 四半期(1~3 月)の出荷計画を見直したとご説明しました。半導体部品等の不足による生産
上の制約は昨年 10 月にはほぼ解消し、年末商戦に向けて出荷に努めた結果、第 3 四半期末までの
出荷数は、第 2 四半期決算で修正した計画に対してほぼ想定通りとなりました。一方でセルスルー
は過去 2 年の年末商戦にみられたような大きな販売に至らず、期待に届きませんでした。
複数台需要の動向については、当期の Nintendo Switch ファミリー全体でみると、販売数量の 3 割
程度を占めており、大きな変化はありません。ただし、個別にみると、Nintendo Switch と、Nintendo
Switch Lite に関しては当期の複数台需要は前期と比べて高くなっています。一方、Nintendo Switch
(有機 EL モデル)の複数台需要については、2021 年の発売直後は高かったものの、時間が経つに
つれて新規需要も増えてきており、当期では低下しました。
Nintendo Switch は今年の 3 月に発売 7 年目を迎え、当社のゲーム専用機の歴史の中でも未知の
領域に入ると捉えています。そうした中で、今後もこれまでと同様のペースで、ハードウェアの販
売を伸ばし続けていくことは難しくなると考えています。一方で、Nintendo Switch 向けに開発中の
タイトルがあり、今後も新しいタイトルをご提案していける状況ですし、ハードウェアについては
新規需要や複数台需要がみられますので、まだ販売を伸ばせる余地があると考えています。まずは、
ハードウェアの稼働水準を高く維持し、新作タイトルだけでなく、発売済みのタイトルも改めて魅
力をお伝えすることで、ハードウェアの新たな需要を生み出していきたいと考えています。